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最近は音楽以外のイベントに顔を出すことも多くなってきました。
色々なことに貪欲でありたい、と思う反面、
どれも中途半端な気もしないでもないけれど(仕事も表現も)
大きな振幅の中から得られるものもきっとあるのではと思い、
足を向かわせています。
というわけで、福岡ダンスフリンジフェスティバルへ。
A、B、C、D、そして、スペシャルナイトの5プログラム中、Cのプログラムへ。
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OFF
一歩一歩踏みしめる
丁寧さと大胆さと
荒々しさと精密さ
そんな対比について感じる
場面転換が明確過ぎる気はした。
エンディングの点滅光による演出はピンとこなかった
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交叉
動くこと、動かないこと
頑ななこと、柔軟なこと
そんな事を思いながら
舞台で繰り広げられる
身体と身体のぶつかりの荒々しさ(出演者はバイオレンスと表現していた)に見入る
5人というこの日マックスの人数ならではの表現だと思った。
最初の方のダンスのシンクロ具合が少し気になったけれど、
それは大きく振れる(ダイナミックで荒々しい)ベクトルの中から
安易には収束することを拒んでいるかのようにも感じた。
※良くも悪くも。
音は相変わらずかっこよかった。
そういえば、終わった後、みんなでエンディングがどうのこうのと話していたけれど
あれれ、僕にはエンディングの記憶がないや〜
その前のバイオレンスさの余韻に浸っていたからでしょうか?
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a.I.
2人による2人という最小の集合体を活かしたパフォーマンス。
シンプルだからこそ堅実な感じ。
もう少し冒険があっても!とは思ったもののダンス素人の僕には
何が無難で何が冒険かはわからないことに書いてて気づいた。
それだけ動きが自然だったということでしょうか?
途中シカラムータ風のサウンドがお気に入りでこのままエンディングだったら良いなあ、
と思いつつやはり裏切られた。
※どの作品(交叉以外)もエンディングって難しいなあ、と感じました。
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Moment
鍛えられた肉体よりも映像に目を奪われてしまう。
ゆがんだ何か
歪んだ何か
ひねくれた何か
少し単調だったかなあ。
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そういえば、先日、演劇に出演した時にも感じたのだけど、
照明と音響はパフォーマンスのかなりの要素を占めるので、
イベント全体を通して共通のスタッフが担当するのは、相当大変だろうな、と。
縁の下の力持ち的存在ではあるけれど、もっとクローズアップされても良いと思った。
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Fukuoka Dance Fringe Festival | 福岡ダンスフリンジフェスティバル 〜ダンスの発火点〜 vol.7(Main Program C block)
2014/2/9
ぽんプラザホール
OFF
振付:石井則仁
出演:小谷葉月
交叉
Crossing
振付:山本泰輔
出演:伊藤洋子、梅美、緒方祐香、生島国宜、山本泰輔
楽曲提供:ダエン、衣装:梅美、テキスタイルデザイン:田熊沙織
a.I.
振付・出演:伊達麻衣子、竹田栄次
Moment
振付・出演:Kim Bong Soo
作曲:Jeong Gang Hyun
映像:Kim Kap Rae
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主催:NPO法人コデックスCo.D.Ex.,福岡市文化芸術振興財団、福岡市
フェスティバルディレクター:スウェイン佳子
フェスティバルアドバイザー:乗越たかお
テクニカルディレクター・舞台監督:内田正信
照明:出口豊、大島英祐、上野あずみ
音響:原野孝幸、塚本彩乃