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出演者に共演したことのある(ポエトリーリーディング×即興演奏の企画(2015年 2016年)や同人誌参加)方がいらっしゃる縁で観に行ってきた。彼女がおそらく生活のかなりの割合をこの劇に費やしてきたと思われ、それは観に行くでしょう。
それはさておき、僕何度も感涙しました。
青木繁の生き様と絵と時代と環境。
華々しいデビューと裏腹に
天狗になってしまった傲慢な性格と破天荒なアプローチと行動。
芸術家の感性が周囲との軋轢を生み堕落していく人生。
周囲の理解と不理解も渦巻く。
でも、とても人間味あふれる一面も。
コンクールで章をとることしか、この時代では生き延びることができなかったのであろうか?
現代に生きてても同じような人生を歩んでいたのだろうか、と色々邪推しながら、自分にも重ね合わせたりしながら鑑賞。
生演奏も本当に美しく(パーカッションの音色で気になる点はあったのだけれど、それもまあ好みの問題でしょう。あとエレクトーンじゃなくてシンセサイザーの方が持ち運び楽なのに、とか変な突っ込みは横においておきましょう)、たまたま演奏ブースの近くの席だったので、演奏も堪能。
うた。なにしろ、歌っている演者たちの生き生きした表情よ!!
演出・構成に関しては、ベタな表現だったけど、こういう音楽劇の場合そうするしかないよね。
素晴らしかった!!
キャサリン・クボタさんと握手して会場を去ったが、
余韻をかみしめながら西鉄久留米駅へ。
ちなみに、自分自身いろいろイベント主催し、表現のクオリティと集客とそこに生まれる経済活動については色々考えさせられるのですが、
今回は、「しかし休憩入れて2時間半みっちりで1000円ってお金の使い方間違ってる」と思いました。安いということです。
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終演後、そういえば、と思い、八女・土橋市場へ。
そして偶然、お祭りが行われているので観て帰ることに。
福島八幡宮で行われた人形劇。
横から下から人形を操作。
背景の大きな絵も瞬時に入れ替わったりして拍手も自然と起きます。
最上段では、生演奏が繰り広げられて、艶やかなひとときを過ごしました。
昔ながらの町並みとお祭りの華やかな雰囲気が「現実感をより感じさせる」ことになったのは僕の心象風景。
西鉄久留米駅から土橋と、帰りに乗ったバスがのんびりしていた。
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音楽劇 悲劇の天才画家青木繁
石橋文化センター開園60周年記念事業 音楽劇 悲劇の天才画家 青木繁
2016年 9月25日(日)
石橋文化ホール
staff
構成・作詞・演出 : 齋藤 豊治
脚本 : 日下部 信 ・ 齋藤 豊治
作詞・作曲・音楽監督: 上田 聖子
照明 : 早瀨 智宏
音響 : 穐田 裕司
舞台美術 : 大田 創
道具製作 : 金森 義輝
衣装デザイン : テルコ・オトー
衣装コーディネーター : 天野 文子
舞台監督 : 古賀 裕治
舞台監督助手 : 松本 博史
演出助手 : 山田 和音
制作助手 : 家永 あゆみ
演奏 : 加来洋子(バイオリン)/堀川真理子(チェロ)
時津りか(コントラバス)/久米詔子(エレクトーン)
高橋成太(ピアノ)/関家真一郎(パーカッション)
花岡金光(パーカッション)
出演 : 一般公募市民
九州大谷短期大学表現学科演劇放送フィールド2年生
(総勢67名)
企画・制作 : 公益財団法人久留米文化振興会
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八女福島の燈籠人形-八女を巡る|八女観光オフィシャルサイト|茶のくに八女・奥八女