【読了】鈴木いづみ×阿部薫 ラブ・オブ・スピード

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この記事は公開から7年、最終更新日からも7年経過しています。内容が古くなっている可能性があります。

9/2にからの演奏旅行に携行していた本。
最初はきれいだったのに、日曜日リュックのなかでコーヒーがこぼれ、昨日の大雨でリュックの中まで濡れた結果、何度も読み古したような、よれよれの本になってしまった。
でも、一度しか読んでいないのに、中味はぎゅうぎゅうに詰まっていて、ある意味、何冊かの本を読んだのと同じくらいの内容だったかもしれない。
というか久しぶりに、本を一冊最初から最後まで読んだ。

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彼(阿部薫)は、わたしの宗教であった・・・・・鈴木いづみ
鈴木いづみ・・・・・速度が問題なのだ
阿部薫・・・・・誰よりも速くなりたい

阿部薫のような演奏をしたくなることがあって、でもそのためには彼のような生き様を経験しなければ、と思いつつ、
そんなことは、寿命を縮めるだけだから無謀なだけだから、と思いながら、読み進める。

鈴木いづみの文章を知らなかったわけだが、本書後半でその一部を読むことが出来る。
どこかで見たような文体ではあるが、その文体はのちの作家のものである。
好きな文章だったので、一冊、何かを読んでみようと思っている。

彼らの生き様を色々な関係者、視点で切り開いていった書。
1970年代という時代を駆け抜けていった2人(鈴木いづみは1980年代も駆け抜けていったのだろう。)
そういえば、今でも彼らを直接知る人たちはまだまだ多くが存命であろう。
そういった生の声はぜひ聴いてみたい。

「Document Of 阿部薫」という映画を制作している人がいるらしいのだが、昨年少し情報が出てきたものの最近はあまり目にしない。
でも、もしその映画が実現されるのであれば、福岡でなにかしら関連企画を実施してみたい。その時になってみないとわからないけれど。

巻末にある、鈴木いづみと阿部薫、それぞれの作品集が保存版。


文遊社編集部

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