20221219 コンサート「ここが家だ」 #河合拓始 #diary

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何度も共演させていただいている河合拓始さん渾身の現代音楽コンサート。
昨年は行けなかったのだけど、今年は仕事早退して行けました。

いろいろな投げかけと
でも堅苦しくないなんなら笑いもさそうパフォーマンス。
一方で、テクニックに裏付けられた真摯な表現が僕を惹きつけた。

目の前で起きているローカルなこと
でもそれはグローバルな視点だと些細なことかもしれない、
ということば。
正しそうで、あれ、そうなんだっけ。

ここにもあそこにも家があるといいな。
でも現実はここの家に閉じ込められてるのかなあ。
でも、僕の家とあなたの家と
自由に、とまではいかなくても、たまに、
行き来できたりしたらそこから生まれる何か。
何かは多様性なのかもしれないし、あるいは
自分以外の何かを少しだけ知るチャンスなのかもしれない

ストレートな言葉と主張。
それらを裏付ける事実と認識のずれ。
人類はつくってはいけないものを作ってしまった。
でもそれをどう取り扱うべきかという点においてはさまざまな意見があるのだろう。
昨日のコンサートの現場にいた僕は時々考えはするけれど
そこについては明確な考えを持つことができないでいる。

コンサート翌日に何を書こうかと思って、直接的な
コンサートの感想を書くにはまだまだ反芻が足りないな
って思った。ので、なんとなく
翌日、このパソコンを前にして、昨日の単語を拾って
書いてみた。
昨日のコンサートの出演者、主催者の意図とずれていたら
ごめんなさい。
でも素直にいまの僕、を刻んでも良いのかなって思った。

——–
しかし、である。
コンサート終わった後は僕はじわってしまい、
涙ぐんでいた。

このありとあらゆる演者を集めたそのこと自体がこのコンサートの主題の裏返しなのか、とさえ思う。
ポピュラーな音楽とは言えないのかもしれないけれど、そこに人間が存在し、人それぞれの考えが存在し
そこから生まれてくるなにか。
そのなにか、を大切にすべきだと。

ありがとうございました。


—–
コンサート「ここが家だ」
2022年12月19日(月)
アクロス福岡 円形ホール
【主催】クリスチャン・ウォルフの音楽コンサート実行委員会
【演奏曲目】
1.クリスチャン・ウォルフ「ピース・マーチ(平和の行進)#1」(1983-84)   
 フルート:大村友樹
2.三宅榛名「東へすすむ」(1987)   
 ピアノ:河合拓始、打楽器:仲村美紀
3.高橋悠治「雪/風/ラジオ」(2010)
 アコーディオン:木下隆也、木下真理子
4.クリスチャン・ウォルフ「ピース・マーチのための何か」(1985)   
 パフォーマンス:生島国宜、栫大也、神山孝史、河合拓始、長津結一郎
5.河合拓始「ここが家だ」(2022) -絵本「ここが家だ」(ベン・シャーン絵/アーサー・ビナード文)に基づく-
 ピアノ:河合拓始 
 群読・歌唱:栫大也、神山孝史、川内依子、きたむらかずみ、佐々恭子、長津結一郎、松崎壱慧、松崎早織、森泉敦子
映像投影・ドローイング:生島国宜

現代音楽コンサート「ここが家だ」。米国の作曲家ウォルフ (1934-)のPeace March作品シリーズは、平和を訴えるデモに参加したことから始まった。その第1番(1984)はフルート独奏で、時に足踏みを交えながら替え歌になったThree Blind Miceの旋律が見え隠れする。マーチング・スタイルのスネアドラムとピアノのデュオによる「東へすすむ」(1987)は、ウォルフに共鳴する三宅榛名の作品。二台のアコーディオンのための高橋悠治「雪/風/ラジオ」(2010)は、米国の詩人ダイアン・ディ・プリマの抗アフガン戦争短詩による。ウォルフの「ピース・マーチのための何か」(1985)は、デモ表現の抽象化とも言えるパフォーマンス作品。「ここが家だ」は、米国の画家ベン・シャーンがビキニ環礁での米国の水爆実験(1954)で被曝した第五福竜丸をテーマに描いた連作を、アーサー・ビナードが構成し文を書いた絵本「ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸」(2006、日本絵本賞受賞)に基づく河合拓始の新作。ピアノと10名の集団朗読・歌唱、そしてシャーンの絵のスライド投影による。

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