河合拓始 谷本仰 サネマツアキラ 完全即興トリオ

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この記事は公開から8年、最終更新日からも8年経過しています。内容が古くなっている可能性があります。

今まで聴いてきた(目撃してきた)ライブの中でも自分に大きく影響を与えたものはいくつかあるけれど、
その一つに必ずやリストアップすべきものだったと思う。
*(余談)影響を受けないライブは皆無です。念のため。「面白くない」ライブだって、それを聴かなくなるということだし。

IMG_0927

当日の僕のツイートをそのまま引用。

もちろん、壊れてはいなくて、遊び心も満載なんだけど、
それは遊んでいるようで、真摯なようで、というか、とても自然だった。

谷本さんや河合さんの演奏・即興演奏はそれなりの回数見ているつもりだけど、
サネマツさんのパフォーマンスをここまで真剣に長時間、対峙したのも初めてだったと思うし、
それは、パフォーマーサネマツさんの新たな一面を刻み込むこととなった。
(個展のときのパフォーマンスもとてもユニークで興味深いけどどちらかというと緩め)
(また今年、テトラで共演したときは本当に出演者全員が自由気ままな感じで今回のような緊張感はあまりなかった。もちろんそれは良くないということを意味していません)

以前、とある方と「即興演奏中は、演奏していなくてもその間、拍を感じていてほしい」的な会話をしたことがあって、
ああ、それっていわゆる「曲」という概念の中ではとても的を得ていて、でも僕はよく拍を感じない(無視した)休み方をすることも多く、
そういう休み方がパフォーマンスの中にあっても良いだろうと思っていて、でも、そのときは、なんだかうまく言葉が見つからなくて、
意見を述べることができなかったことがあるのだけど、
今回のパフォーマンス(特に河合さんの行動)ではそういう、休みというか時間の使い方も肯定的に捉えることができた。

2部の前半の、タンバリンにピックアップをつけてのフィードバックドローンに重なっていく、音像が本当に本当に美しく、久しぶりに涙が出そうになった。
そして、谷本さんは途中から、ダンスをしているかのようだった。

だんだん話はそれるけど、演奏と呼ぶのかパフォーマンスと呼ぶのか迷うことがあって(特に最近は書道の方や朗読の方やダンスの方などと共演させていただく機会もあって)いわゆる「演奏に合わせて」彼らが「パフォーマンス」をするのではなく、僕もなんだか「パフォーマンス」をしている方が自分としてはしっくりくる。

今回、観客の一人が「素晴らしかった」というツイートとともに最近のライブに対する感想をいくつかツイートしてて、なるほどなるほどと思い、また、その彼と出演者の一人がTwitterでやりとりしていて「言語化」とか「即興」という言葉がキーワードとして出てきてて、この感想も少しばかりのプレッシャーを感じつつ、相変わらず、語彙の少ない文章を書いているのである。
*個人的に、自分のライブの感想を書かれるのはとても嬉しいので、ライブや展示のことは少しでも書き留めておきたいと思ってて、そのときは無責任だけど「何書いてもいい」と思っています。感じ方なんて人それぞれなんだし。

だんだん脈略ない文章になってきたのだけど(あえてそんな感じに書いたというのもあるのだけど)、とにかく、今回の3人のパフォーマンスは本当に素晴らしいものだったし、僕の中でなにかしら印象に残る(順番付けは嫌いなのでベストではない)パフォーマンスだったことだけは事実です。

1年に1度くらいはこの組み合わせで聴きたいな。
—–
河合拓始 谷本仰 サネマツアキラ 完全即興トリオ
https://www.facebook.com/events/456969764427993/

河合拓始 (ピアノ)
谷本仰 (ヴァイオリン)
サネマツアキラ(ヴォイス、タンバリン)

もも庵

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