この記事は公開から3年、最終更新日からも3年経過しています。内容が古くなっている可能性があります。
おそらく最初から最後まで読むのは3〜4回目。
あーやっぱり面白かった。
とはいえ、最近の個人的読書離れにより、読み始めから読み終わりまでおそらく2年ぐらいかかっている気がする。
後半の後半の後半は、読み終えるのが名残惜しくて、わざとペースを落としたりもした。
終わりを知りたいという欲求と知りたくないという欲求と微妙なバランスを保ちながら、
そしてそれは絶妙なバランスを持って読み終わることができたし、読み終えた後の達成感と満足感。
二つの世界はつながっているようにも思えるし、同時進行の中かもしれない。
それは現実の世界と頭の世界のことなのか。
それともどちらも現実の世界なのかもしれない。
いや、どちらも頭の中の世界なのかもしれない。
二つの世界の登場人物を対比させるといった読み方もできるのだろうか。
登場する人物はどんな表情をしているのだろう。
心や影を失うことの隠喩するもの。
1985年に刊行された時代背景。まだ一般的にはコンピュータの存在は認知されていないのだろうけど「計算士」という職業の意味するもの。
いろいろな文章からいろいろな妄想はわきおこる
そしてところどころで現れる音楽。
続編が読みたくなるのは世の常だけれど、もちろん続編は存在しない。
これで終わりなんだ。
上巻を貸してくれた方に感謝。後半はKindle(電子書籍版)で就寝前布団の中で読むことが多かったな。