この記事は公開から10年、最終更新日からも10年経過しています。内容が古くなっている可能性があります。
DVDを観て久しぶりにはまっています。
もう冒頭の、Mr.P.C.に圧倒される。
あまりのかっこよさ、スピード感に、悶絶するしかない。
ちなみに、サックスの2人は、DVD全編通して、ソプラノサックスを吹いています!
そして、2人の演奏の違いを聴き比べるのも面白い。
ストレートにかっこいいフレーズ と 浮遊する宇宙的なフレーズ。
2曲目。
美しいバラード(リーブマンとリッチーのデュオ)
つややかで、あでやかで、荘厳、スピリチュアル。
3曲目。
Eddie Gomezによるイントロがパーカッシブでダイナミック。そして響が美しい。
Jack DeJohnetteの怒涛のドラミングは、ソロではもちろん大発揮なんですが、バッキングの場面でももう叩きまくってて爽快です。
ShorterとLiebmanはもうたまらんっす。
異なるフレーズを吹いているのに、ハモる瞬間などは鳥肌たちます。
DVDを観たら、John Coltraneの演奏も久しぶりに聴きたくなってきました☆
「Mr.P.C.」がYoutubeにあった!
—–
当時の事を少し。ライブ・アンダー・ザ・スカイはリアルタイム世代なもんで。
時代はバブル。1987年。
毎夏の恒例イベントとして、ライブ・アンダー・ザ・スカイという野外ジャズイベントがあって、僕は大学の後半から、そのイベントが終了する1992年まで、ほぼ毎年のように観戦していた。
*今、調べたら、1986、1987、1988、1990、1991、1992年の6回観戦しています。
*会場は、大学時代は福岡(海の中道海浜公園が多かったと思うが、今宿の歴史の町というところでもあったのではないかと思う)、就職してからは、1年目は海の中道、最後の3回はよみうりランドオープンシアターイースト。
本当にバブリーで、マイルス、サンラー、オーネット・コールマン、ショーター、ハンコック、チック・コリア、メセニー、ミルトン・ナシメントなどなど錚々たるメンバーで、にも関わらず、野外だったので開放的で、ビールを飲みながら(運転手の時は飲めなかったのだが)、半分、お祭りのようなイベントだった。こんな豪華なアーチストを殆ど酔っ払った状態で観戦するというのは、今となってはとっても後悔先に立たず状態ではあるが、まあ、そんな時代だったのである。
大学4年(1987年)の夏は、ライブアンダーが10周年、そして、コルトレーン没後、20年という節目の年だったからか、「TRIBUTE TO JOHN COLTRANE」が、よみうりランドで開催され、本DVDはその模様を収めたもの。
記憶が正しければ、ちょうど、海の中道にライブアンダーを観戦し、帰りの車の中のFMでこの「TRIBUTE TO JOHN COLTRANE」の録音が流れていて、中でも「MY FAVORITE THINGS」がものすごーくかっこよかったことを記憶している。本DVDでは「MY FAVORITE〜」は残念ながら収録されていないが、当時DVDではなくレーザーディスクやCDが確か販売され、真っ先に購入したような記憶があるのです。そして、いつ聴いてもかっこいいのです。
そんなバブルな時代の名演、名盤。
—–
TRIBUTE TO JOHN COLTRANE / SELECT LIVE UNDER THE SKY ’87 10th SPECIAL
ミュージシャン;
Wayne Shorter、Dave Liebman、Richie Beirach、Eddie Gomez、Jack DeJohnette
曲目;
1. イントロダクション(Wayne Shorterインタビュー)
2. Mr.P.C.
3. After The Rain|Naima
4. India|Impressions
1987.7.26
よみうりランドオープンシアターイースト
John Coltraneの演奏はこちら☆
Mr.P.C. / Naima (Giant Steps) , After The Rain / India / Impressions (Impressions)