ジャズ批評No.115 エリック・ドルフィー

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この記事は公開から11年、最終更新日からも11年経過しています。内容が古くなっている可能性があります。

昨年から読んでいた2003年4月のジャズ批評をやっと読み終えた。
夭折した彼の音楽歴などが色々な方面から述べられていて、なかなか読み応えあります。

僕がバスクラリネットという楽器に出会ったのはドルフィーがいたからであり、
その怪しいフレーズと疾走するスピード感、また、フルートの狂ったまでの美しさ、
そして、アルトサックスの飛躍、躍動感など、時々CDを聴いては唸っています。

ジャズ批評(ドルフィー)

何枚かおすすめのCDを紹介いたしましょう。


なんといっても1曲目(AGGRESSION)のスピード感が半端ない。
バスクラでこれでもか、これでもか!と畳み掛けてくる。
もう笑いが出てきます。
リズム陣(MAL WALDRON,RICHARD DAVIS,EDDIE BLACKWELL)やBOOKER LITTLEのトランペットも圧倒的☆
2曲目のLIKE SOMEONE IN LOVEもほっこり〜


全体的に怪しさ炸裂☆
HAT AND BEARDのバスクラの怪しさとSOMETHING SWEET,SOMETHING TENDERのバスクラの鋭さがもうたまりません。
ピアノではなく、BOBBY HUTCHERSONのビブラフォンがまたこのアルバムのあの独特な雰囲気にぴったり。
なお、このアルバム全曲を大友良英さんがカバーしております。そちらも興味深い内容です。
ONJO plays Eric Dolphy’s Out To Lunch


亡くなる直前の音源としても有名(とはいっても晩年感はなくまだまだ今からもやります!という感じです)。
1曲目のEPISTROPHYのバスクラで悶絶できます。
そして、5曲目のYOU DON’T KNOW WHAT LOVE ISのフルートの美しさよ☆
あと、「When you hear music, after it’s over,it’s gone in the air. You can never capture it again.」という言葉があまりにも有名です。

共演盤ではこの3枚を上げておきます。


SO LONG ERICは大西順子や高瀬アキなど色々なジャズミュージシャンが取り上げる事の多い、MINGUSのFのブルース。
管楽器が多いセクステット編成なのでドルフィーの出番は少なめではありますが、2曲目のフルート、バスクラなど随所で目立っております。


当時センセーショナルな話題を振りまいたアルバム。ドルフィーの音は右チャンネルから怪しく聴こえてきます。
集団即興の醍醐味であります☆


そして、コルトレーンとの共演盤。コルトレーンのソプラノサックスとドルフィーのバスクラリネットのアンサンブルが聴けたり、両者のストイックかつスピリチュアルなソロが聴けます。

—–
2013年本ブログの最初は書籍とCDの紹介で始まりました。
今年も、色々な分野の記事を書いていきたいと思っています。
どうぞよろしくお願い致します☆

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