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デザイナーの皆川明が設立したブランド、ミナ ペルホネン。
「特別な日常服」
会場に入るとただただ圧倒されました。
美しい模様と美しい生地と美しい形。
そして鮮やかな色。
また途中、制作と関連する思いが文章になっていてそれらがささる。
ミナ ペルホネンの洋服を着たニカさんの透き通る歌声とガンジーさんのどっしりしたウッドベースが映像と共に流れる部屋があって、ああああってなる(もちろん他の映像作品も静かで自然な日常やお仕事の場面を趣深く映し出していました)
最後の部屋。
ミナ ペルホネンの洋服の思い出が洋服と文章で展示されている部屋。
親子で引き継がれていく洋服、その背景にある思い出。
亡くなった方がよく着ていてその服がキーになって思い出す一緒だった時の思い出。
文章がいちいちささって、僕はほぼ号泣に近い状態になってしまった。
音楽ライブや演劇公演で泣くことはよくあることだけど
美術館で泣くことっておそらく初めてではなかろうか。
それが最後の部屋だった。
余韻。
そしてその時に撮影した写真をみて文章を読み返しまた涙が溢れてくる。
この日はまあまあの強い雨で観覧者も少ないかな、狙い目だ!と思って行きましたが、
やはり賑わっておりました。
全展示、撮影可、良くも悪くも記録できる。
動線上で記念撮影するのは良いけれど終わったら動線からは離れてほしいな。
まあ、でもそれは些細なことのような気もするな。
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ミナ ペルホネン/皆川明 つづく | 福岡市美術館
2022年4月23日(土)〜6月19日(日)